親友

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田山百合香(16) 高校2年生 まどかの幼馴染 体重45㎏の痩せ型  大原まどか(16) 高校2年生 百合香の幼馴染 体重150㎏の肥満体  いつもと変わらない一日の始まり 細い影と太い影、二つの影が道を進む 田山百合香と大原まどか 幼いころから二人は何をするにも一緒だった 学校に行くのも、遊びに行くのも、ご飯を食べるのも 自他ともに認める親友同士 大の仲良しであった 二人の出会いは幼少期 まどかは苛められていた 苛めの理由はまどかの体型にあった まどかは幼少のころから肥満児だったのだ 他の子に比べ、まどかは二回りほど丸く太く、周りから「デブ」「ブタ」「お相撲さん」と馬鹿にされていた そんな中、百合香だけはまどかを体型で差別せず、まどかの元気な性格に惹かれ一緒にいることが多くなっていった 二人は小学校、中学校と一緒に通い、高校も同じところを受験し、また一緒に過ごすことになった 二人が並ぶと中々に見応えのある絵面になる 百合香はすらりと伸びた足、小ぶりなヒップ、キュッとしまったウエスト、大きくはないもののきれいな形で膨らむ胸 中学に上がったころから男子たちに一目置かれるようになり、告白に始まりファンクラブまでも存在し、なかなかに忙しい中学生活となった 一方まどかは幼少期から痩せることは一度もなく、体重は常に右肩上がり、中学入学時には体重100㎏に到達、色恋沙汰とは無縁、百合香の助けがあるとはいえすべての悪ふざけを止められるわけもなく、悪口やイジリは日常茶飯事、まどかは百合香が告白をされている間、「デブ」「ブタ」「ブス」の言葉を浴びていた まどかはそのストレスもありさらに過食が進み、高校入学時で体重は150㎏に達してしまっていた まどかは特注の特大サイズの制服に身を包み、汗を垂らしながら息を切らす 嫌になることはあるがこんな太った自分に優しくしてくれる百合香の笑顔を見るたびに頑張ろうと思えていた これからもずっと一緒にいたい まどかはそう思っていた 二人は笑顔で校門前で記念写真を撮った 二人が笑顔を交わした最後の記録となってしまうとはこのときは思いもしていなかった
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