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もうあれから六年程の歳月が流れていたのですね。
あの方がここを再び駆け抜けられる日がやってまいりました。
かつてとリズムこそ違いますが、この音は間違いなくあの方のものです。
小さなお子様がご一緒のようで、元気のいい声がここまで届いてきます。
もはや姿を見ることはかないません。
でもよいのです。私の願い事は、見事叶ったようですから。
あの方は、私に会いに来てくださったのでしょうか。
そんなはずはありませんね、私のことには気が付いていないでしょうから。
あの方々に更なる幸福が訪れますように。お別れに祈りを込めて。
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