涙のせかい

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あれから3年後・・・ 俺は軍にはいった。 そして、精鋭部隊をひきいる分隊長にまでのぼりつめた。 明日は、はじめて遠征にいく日だ。 「明日は遠征だ。なれないことが多いとおもうが、気をひきしめて頑張るぞ」 部下から「はい」と、威勢のいい返事がかえってきた。 これなら大丈夫だ。 なぜか、そんな気がした。 ミーティングをおえ、俺は基地をでた。 むかった先は、あいつのもとだ。 「明日から、遠征にいく。お前が見たせかいを見にいくんだ。……これで、おなじところにたてるな」 あいつは軍のなかでも、指折りの精鋭だった。 いま、俺は精鋭部隊の分隊長についている。 指折りといってもいいだろう。 あとは遠征に参加して外のせかいをみてくれば、あいつとおなじところにたてる。 「俺はお前をぬくぞ」 「忍が私をぬくなんて、まだはやいよ」 「お前みたいなアホはいつでもぬける」 「それはどうかな?」 あいつがいたら、こんな会話をしていそうだ。
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