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「俺らがこれの補佐役だと?」
「ああ。僕らが全力で彼をサポートすることになる」
天宮征司
九条敬
恐ろしくも
隣り合わせに。
「同意するなら君もここに母印を」
連名で書き連ねられた
二人の名前が――。
「というわけだから――僕は補佐役として天宮家の新当主をお迎えに上がったんだ」
わお。
ついにこの僕が
天宮家の当主だって?
それもだ。
宿敵同士を従えて?
「それじゃ、楽しい我が家へ帰ろうか?君たち」
まずは天狗にならないようにしないと。
「おまえっ……殺すぞ!」
「冗談ですよ……お兄様」
あの家じゃ本当に
命すら取られかねやしないもの――。
それじゃ、つづきはまた。
僕が生きていられたらの話。
おまえの首に口づけしたよ8【完】
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