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暫く待っていると、最初の一人が到着する。
軽くジャンプするようにして崖上に着地したのは、狼の耳と尾を持つ男子生徒。
その彼は振り返って崖から手を下に伸ばす。
その手を引っ張り上げると、エルフの女子生徒が上がってきた。
「有り難う、アフェル。それからジャステルも。足引っ張ってゴメンね」
エルフの女子生徒が狼の獣人アフェルと、後から上がってきた熊獣人の男子生徒ジャステルに言う。
「おお、気にすんな。ルシェイルは反対したのに崖を登るのをジャステルとティレサが強行したんだ」
アフェルが、後ろから羽ばたいてきた竜人の女子生徒ティレサを見ながら、エルフの女子生徒ルシェイルにそう返すと。
降り立ったティレサがペロリと舌を出す。
「だって山道を進んだら敵と遭遇するじゃない。Bクラスでも不安なのに、Aクラスと出会すと面倒だもん。山道に魔力があったでしょ?」
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