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「このルートなら周りに敵は居なかったし、来てもこの崖なら魔法しか届かないから、シールドを張ってれば攻撃は防げる。ルシェイルは俺が肩車で登ったし、問題無かったろ?」
ティレサの言葉に続いてジャステルが言うと、アフェルは溜め息と共に、崖下はな、と僕達の方を向いた。
ありゃ?バレてる?
「そっちに、多分Sクラスの奴等が居る。魔力も気配もしないけど、匂いがしてるから」
アフェルの言葉に、あー匂いかー、と納得する。
しかし、魔力も気配も感知出来て戦闘力も高そうな面々なのに、Cクラスに居て敵と遭遇するのは不安だとは、何でだろ?
まぁ、バレたのなら仕方無い、と、警戒するアフェル達に見えるように、両手を挙げてゆっくりと出ていく。
するとエルフのルシェイルが目をキラキラさせて叫んだ。
「Sクラスの碧眼持ち二人のチームだわっ!道理で精霊達が嬉しそうな筈だわ!」
「えっと、攻撃せずに姿を現したって事は、戦う気は無いと思っても良いのか?」
ルシェイルにドン引きしながらジャステルが尋ねてきたので、コクンと皆で頷くと。
「何が目的だ?」
アフェルが警戒を解かずに尋ねてきた。
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