修学旅行と言う名のサバイバル

45/89

3536人が本棚に入れています
本棚に追加
/1950ページ
「このルートなら周りに敵は居なかったし、来てもこの崖なら魔法しか届かないから、シールドを張ってれば攻撃は防げる。ルシェイルは俺が肩車で登ったし、問題無かったろ?」 ティレサの言葉に続いてジャステルが言うと、アフェルは溜め息と共に、崖下はな、と僕達の方を向いた。 ありゃ?バレてる? 「そっちに、多分Sクラスの奴等が居る。魔力も気配もしないけど、匂いがしてるから」 アフェルの言葉に、あー匂いかー、と納得する。 しかし、魔力も気配も感知出来て戦闘力も高そうな面々なのに、Cクラスに居て敵と遭遇するのは不安だとは、何でだろ? まぁ、バレたのなら仕方無い、と、警戒するアフェル達に見えるように、両手を挙げてゆっくりと出ていく。 するとエルフのルシェイルが目をキラキラさせて叫んだ。 「Sクラスの碧眼持ち二人のチームだわっ!道理で精霊達が嬉しそうな筈だわ!」 「えっと、攻撃せずに姿を現したって事は、戦う気は無いと思っても良いのか?」 ルシェイルにドン引きしながらジャステルが尋ねてきたので、コクンと皆で頷くと。 「何が目的だ?」 アフェルが警戒を解かずに尋ねてきた。
/1950ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3536人が本棚に入れています
本棚に追加