修学旅行と言う名のサバイバル

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「面白い魔力が崖を登ってくるから、興味が湧いて」 リックが代表して言うと、アフェルは無表情になる。 「魔力で種族がわかるのか」 質問と言うより断定した言い方をするアフェルに、フィリスとキースとキラ以外で再び頷くと、その三人は驚いて此方を見てくる。 「え、わかってたんですか?」 キースの言葉に、出会った事がある種族なら大体ねー、と僕が答えると、ルシェイルが、流石だわ!と満面の笑みで両手を叩く。 そんなルシェイルに頭を抱えるアフェルに、キラが前に進み出て、言った。 「多分、私の為」 被っていた帽子を取ったキラは、猫耳をピコピコさせてアフェル達の様子を窺う。 キラってば、僕達以外にはずっと隠していたのに、獣人の仲間だからか、彼等にはアッサリと耳を見せたなー。 アフェル達は、えっ?獣人!?と驚いて、キラをマジマジと眺める。 キラは、取り敢えず戦わない事を伝えて、話がしたいと申し入れた。 戸惑うアフェルに、ティレサが笑顔で、いいんじゃない?と頷くと、ルシェイルも、ウンウン、と頷いた。 「私は碧眼持ちのお二人と話がしたいけどね!」 「なら纏めて皆で話すか」 ジャステルまで同意して、アフェルも渋々頷くのだった。
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