修学旅行と言う名のサバイバル

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そして、皆が座れる場所を探して木々の間を少し進むと、それほど高くない崖に出る。 其処に人が入れる大きさの横穴があった。 中に魔物のも人のも魔力や気配は無いので、中に入ってみると。 中は結構広くて、皆が入っても窮屈ではない大きさがある。 中央に古い焚き火の跡があるのをみると、以前に拠点に使われた事があるんだろう。 なのでその中で話をする事に。 出入口にトーセが結界を張り、僕がボックスから薪を出して焚き火跡に置けば、ルーカスが火をつける。 あっと言う間に焚き火が出来て穴の中が明るくなり、穴の中がよく見えるようになった。 手際のいい僕達にアフェル達が軽く驚く中、焚き火を囲むように皆で座る。 それでやっと、キラとアフェル達の話が始まった。 ます自己紹介がてらそれぞれの生い立ちを話す。 竜人のティレサ以外は孤児院で育ったそうだ。 彼等は皆、赤ん坊の頃にもう孤児院に居たそうで、両親の記憶は無いとの事。 でも、育った孤児院の院長が良い人で、孤児院を出なくてはいけない年齢と学園入学が同時期だからと、入学出来るように勉強と魔法を教えてくれたそうだ。 で、無事に入学出来て今に至る、と。
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