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それを見た伯父は。
「この歳でそれだけ光れば大したものだな。魔力量は5千か。平均の10倍とはな。属性は、霧と……これは聖属性……父親の力も受け継いだか。それと水と光。4つの属性か」
結果を母様に聞こえる様に口に出した。
魔力量は10歳頃までは年齢かける百が平均値なのだ。
それ以降は増え方は個人差が大きいけど。
貴族の子は大体平均の倍くらいだから、それでも5倍か。
聞いていた母様の顔が安堵の表情に変わるのを見て、僕も少しホッとした。
「これからは魔法の練習を午前中に行う。先生に来て貰うからしっかりと励みなさい」
伯父に言われて、はい、と返事をしておく。
正直、霧属性以外は先生は要らないと思うけど、この世界のレベルで教わっておかないと、後々困るだろうから。
母様と伯父は2人で話があるらしく、僕は1人で部屋に戻された。
しかし、封印状態でも他に風も欲しかったなぁ。
流石に闇は不味いだろうけど、風は使い勝手が良いしなぁ。
なんて考えていたら、伯父についてきたメイドが僕の部屋に入ってきて、おやつをテーブルに置いた。
ちょっ、ノック無しかよ。
彼女は紅茶を用意して、そのまま出ていった。
その間、終始無言。
え、なにそれ?僕、何かしたっけ?
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