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「龍神と魔神が使い魔?本当なのか、それは」
呆然とする伯父の呟きを肯定するレイ。
「本当だな。フウハの前世から魂の契約をしている」
それを聞いて伯父は流石に頭を抱えてしまった。
覇気が無くなってるねー。
「存在を消された……?こいつを殺そうとして?それじゃ俺は……」
男メイドの方は青龍の話にガクブルしている。
そう言えば結局青龍をトーセには渡さなかったのか、とシトリンの言葉を思い出して思った。
最初はトーセにバレたらとか焦っていた様だったけど、結局はバラさずに済ませたのかな?
って言うか、大分話が逸れて無いか?
大事な事を聞いとかなくっちゃ。
「所で、婚約の話って何の事です?」
ジト目で伯父を見れば。
慌てて、取り敢えず形だけの話なんだが、と説明しだした。
大貴族であるミスティアナ家には山ほどの縁談が舞い込むらしく、何かと条件に合わないと断っていたのだが、同じ大貴族の家から申し込みがあったとか。
無下に断われないし、だからと言って本人の気持ちが無い内に勝手に決めたくは無いと、困っていて。
其処で、僕を婚約者に考えていると返事をしてしまったそうだ。
僕なら後で簡単に婚約は解消出来るし、碧眼持ちなら相手から手出しはされないから、との思惑で。
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