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それなら大貴族の娘として相応しい能力があれば引こうと言う相手方の意向で、この魔力測定の結果は大貴族全家に発表されるとか。
大貴族全家にだとぅ?
何で個人情報を垂れ流す事を勝手に決めてるかな。
不満気にしていれば、伯父の言い訳が始まる。
実は僕は、王族と大貴族の間では天使の娘として有名だったらしく、もし結果が良ければ僕にも縁談が舞い込むだろうと、その牽制でもあったと。
つまり婚約しとけば僕にもメリットがあるよ、との事らしい。
が。
「それは神が許さないだろうな」
またまたレイが口を挟んで、大人達を固まらせた。
イヤイヤ、レイ?シエラは別にそこまで口は出さないと思うんだけど?
不思議そうな顔をしていると、念話でレイから説明がある。
《創造神では無くて創世神が許さないって話だ》
へ?
「フウハはいずれ天界に迎えられる事になっている。教会はそれを知っているからフウハを婚約なんてさせたらどうなるだろうな?諦めて他を探せ。聖人扱いのフウハには受ける理由は無い」
続いたレイの言葉に僕は頭を抱えた。
聖人って何だよー。
それって僕は恋愛出来ずに死んじゃう事になるのか?勘弁してよー。
そしてそれはトーセの思惑?トーセは僕をどうしたいんだよ、まったく。
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