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ラスティおじ様も僕が前世の記憶持ちで聖人だと聞くと驚いていた。
「成る程、貴族の縛りが無い様に育てろと言うのはその為だったのか。しかしその歳でもう2体も使い魔が居るのか。それも神級の」
ラスティおじ様は、聖人でなければランティスの嫁に欲しい所だが、と言うが。
いや、あんなシスコンは見てるだけなら面白いけど、夫とか無理だから。
なんて口には出さずとも表情には表れていたようで。
「まぁ、歳も離れてるしな」
ラスティおじ様は苦笑いで誤魔化していた。
で、噂をすれば何とやらで、ランティス登場。
「どう言う事ですか!リリシェラが婚約なんて!」
挨拶もせずに父親のラスティおじ様に食って掛かるランティスに、リリシェラがにっこり笑って。
「大きくなったらミナリスと結婚しますの!」
ベッタリくっついたミナリスとの仲の良さをアピールした。
可愛い妹に言われて、うっ、と詰まったランティスだったが気を取り直して、誰が言い出したんですか!とラスティおじ様に再び詰め寄る。
ちょっとおじ様が可哀想になったので、僕だよ、と名乗り出た。
「はあぁっ!?」
振り返って睨み付けてきたランティスだが、相手が僕だった事で直ぐに威圧感がきえる。
妹には暴走気味のシスコンだが、幼い女の子を威圧する様な非常識では無いからな。
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