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「では俺も改めて。龍神と言う事になっているレインボードラゴンのレイだ。リオウがフウハの親の立場なら年齢的には我はフウハの祖父と言う所か。宜しく頼む」
続いたレイの自己紹介に思わず突っ込む。
「え、レイってお祖父ちゃんの立ち位置のつもりだったの?知らなかった。そこまで老けて無いじゃん。レイだってお父さんだよ?」
そう言うと、父親が多すぎやしないか?と首を傾げた。
「じゃあお母さん?」
「なっ、我は雄だぞ!お母さんは無いだろう!」
僕の言葉に慌てるレイと、それを見てクスクス笑い出すリオウ。
イヤイヤ、前の世界では僕の面倒をよく見てくれたオカンだったよ。
とは口には出せないが、リオウもきっと同じ様に思っている事だろう。
そんな僕達のやり取りを呆気に取られて見ていた大人達。
そんな中、ランティスは何を思ったのか。
「あのっ、俺を鍛えて貰えませんか!」
とレイとリオウに頭を下げた。
驚いていると、慌てて理由を話し出すランティス。
「学園の友人に魔盲の子が居て、守ってやりたいんです。でも、彼女を虐めてる奴らの中に強い奴が居て。だからそいつよりも強くなりたいんだ!お願いします!」
その言葉に、リオウもレイも僕を見る。
どうする?って。
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