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ランティスは魔法学園の中等部3年生で、今は2月の終わりだからもう直ぐ高等部入学となる。
あ、何故か誕生日が今までと同じなんだよね。
一々覚えなくて楽だけど、何でなんだろ?
と、話が逸れたね。
つまりランティスは、これから高等部で戦闘授業をしていけば虐めがエスカレートするのでは、と懸念しているのだ。
中等部はまだ魔法の基礎を勉強してるだけだから。
でもまぁ、鍛えるって言っても魔法の知識は此処のとは違うからなぁ、魔力コントロールの訓練と体術、武器の扱いくらいか。
魔法は追々って感じかな。
だから、基本的な事だけで良いなら僕と一緒に訓練する?と聞いてみたら。
「取り敢えずその子を見てから、2人とも鍛えるのが良いんじゃないか?」
と、レイが続く。
その言葉にランティスは、は?馬鹿にしてんの?と変な顔をするが。
「それなら、少なくともこの位は出来るのかな?」
リオウはそう言って僕を降ろすと、いきなり蹴りを繰り出してきた。
わぉ、こんな展開、何だか昔あった様な。
僕はバックステップで避けてから屈んで床に手をつき、リオウまで跳躍する。
腹を目掛けて拳を付き出すもクロスした腕に阻まれ弾き返される。
なので、その反動を使い今度は蹴りを入れる。
が、その足を掴まれて床に叩き付けられた。
一瞬息が詰まるが、直ぐに転がりながら足を抜いて起きると距離を取る。
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