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これを瞬きする位の時間で行えば、見ていた者達のレイ以外の全員が、口をあんぐりと開けていた。
いやー、ミニワンピの下にレギンス履いてて良かったわー。
幼児とは言え、ぱんつ丸見えは嫌だもの。
で、直ぐに正気に戻ったのはラスティおじ様。
「この歳でそこまで動けるとは……それに叩きつけられる寸前に咄嗟に身体強化を掛けたのか」
解説する様に言うおじ様の声に皆も正気に戻ると、目で追うのがやっとだった、とランティス。
そしてリオウは駄目押しに魔法を使わせる。
「後はこれだよ。フウハ、ウォーターボール」
「ん、【ウォーターボール】」
流石に基本のボールは同じなのはわかってるから、僕は言われた通りに水の球を作る。
詠唱はやっぱり恥ずかしいので、詠唱破棄で。
無詠唱でも良かったけど、流石にそこまですると色々と不味い気がする。
するとミクリア伯父さんが僕のボールを見て、なんてコントロール力だ、と呟いた。
「詠唱破棄でこの正確さと安定力とは……」
「うん、その身体で初めてにしては上出来だね」
リオウから合格点を貰い、僕はボールを消す。
「初めて!?ってそうか、今日魔力測定をしたんだったな。それにしても消す事も出来るのか!作るより消す方が難しいんだが!?」
ラスティおじ様が何やら興奮している。
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