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ランティスは顔を赤くしたが、直ぐに魔盲だと話した事を思い出したのか顔を青くし、ラスティおじ様の顔をチラッと見る。
ありゃりゃ、表情筋が忙しい事になってるなぁ。
なので、助け舟になるかわからないが、さっき2人一緒にと言った意味を教える。
「魔盲にも色々とあって、体外に魔力を出せないタイプと封印されてるタイプがあるんだよ。前者は魔力が溜まり過ぎて短命なんだよね。でも高等部に入学するまで生きてたなら後者の可能性が高いかもね。それなら魔法が使える様になるかもよ?」
突然そう言い出した僕に、大人達は固まった。
ん?
「それはどう言う事かな?」
ラスティおじ様が眉根を寄せて僕に聞いてるから、説明を続ける。
「前者のタイプなら、今まで平気な位に魔力が少ないのかもしれないけど、生きてる以上は魔力が無い事は無いんだよ。それなら身体強化は使えるだろうし体術を鍛えれば、虐めてる相手に抵抗出来る様になるんじゃないかな。後者のタイプなら封印を上手く解ければ、訓練次第って事だよ。ただ、どの位の魔力が眠ってるかで、命を落とす可能性もあるし、魔法を使えなくなる事もある。どちらなのかは見てみないとわからないけどね。どちらにしても、彼女の側に付きっ切りで居られる訳じゃ無いんだから、彼女を鍛えれば良い」
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