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「何故そんな事が言える?」
ミクリア伯父が、そんな話は知らないと言う。
ラスティおじ様もうんうんと頷いた。
「んー、前世での知識だけど、同じだって神様が」
と言うか、シエラから貰ったこの世界の知識を調べて、同じだと確認しただけだけどね。
しかしその言葉で、神と話せるのか!?とミクリア伯父とラスティおじ様が詰め寄ってくる。
あ、不味った。
と、それまで控え目にしていた母様が僕との間に入ってくれた。
「セレイアスの子ですもの、不思議では無いでしょう?それに聖人なのですから」
落ち着いて言う母様に、それもそうか、と2人も落ち付きを取り戻した。
母様ってば2人を簡単に……凄い!
そのお陰か、その日はそれで解散となった。
前世の事をあれこれ聞かれたら面倒だな、と思ったが、さっきのやり取りの僕の顔が、やっちゃった感満載だったからか、何も聞かずに解放してくれたから助かったよ。
そうして後日、ランティスが学園の休みの日の朝に魔盲の彼女を連れて本家にやってきた。
基本、僕と血縁関係にある者しか離れの家には入れないから、僕も本家に呼ばれ。
ロワと名乗った美少女を見た途端に頭を抱える。
「これは大変だぁ」
僕の呟きに、ランティスが焦って聞いてくる。
「ちょっ、フウハ!?どう言う事だ!?」
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