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「あ、魔力は封印されてるだけでちゃんと解除すれば魔法を使える様になるよ。ただし、魔力量が多過ぎるから、この間話した命を落とす危険があるタイプなんだよね。属性もちょっと特殊みたいだし……」
僕の言葉を聞いて、ランティスは喜び半分心配半分って所だろうけど、ロワは訳がわからず。
「こんな小さい子が何なの?」
と、オドオドしていて。
ランティスが先日の僕の話をロワに説明しだした。
まぁ、期待外れになって落ち込まない様にと話さなかったのかもしれないけどさ、これから魔力を解放するか悩むだろうし、時間が掛かるよね。
僕は待っている間に、僕は最近の日課になっている魔法の勉強の為の本を読み始めた。
詠唱を覚えなくてはいけないから(絶対に詠唱したくは無いんだけど)、初級から頭に叩き込んでいるんだ。
暗記物はあまり得意じゃ無いんだけどなぁ。
と。
「本当に魔法が使える様になるの!?」
と喜ぶロワの声が聞こえた。
僕は顔を上げて、ランティスが一生懸命説明するのを一言も漏らさない様に聴き入るロワの、その顔が段々と不安に歪んでいくのを見ていた。
「魔法を使える様になったら魔法で何をしたい?」
取り敢えずは第一の質問をしてみた。
すると。
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