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それから魔力を外に出す訓練を少しして、測定をしてみる事に。
が、ロワは貴族では無いので貴族の家で勝手に測る訳にもいかないので、父親のギルドで測ろうと言う事になった。
測定結果が気にはなるが、ここでロワとはお別れ。
ロワは僕も連れて行って、是非お礼を、と言うがそれは父様が許さなかった。
僕がギルドに良いように使われるんじゃないかと危惧しているようだった。
折角、聖人と言う立場で自由を確保しても、ギルドって所はあらゆる手段を使って力の有る者を自分達に都合良く手駒として使うから、と。
その言葉にロワは怒ったが、なら父親がフウハをどうしようと言うか見ていると良い、と返した。
そして父様の言う通りだった場合は天界を敵に回す事になると父親に伝えておくようにロワに言って、父様は帰っていった。
まぁ、前世でギルマスの娘として育ったんだから、ギルドのあり方として強い者を保有して働かせると言うのは、わからなくもない。
現に10歳の子供に帝を背負わせたんだし。
まぁ、僕もレオンも自分で受け入れたんだけどね。
世界が違えど、根本的な部分は変わらないんだろう。
そして、父様の予測が外れていなかった事を、後日ランティスから聞いたのだった。
つまりは。
『そんなに有能な子供が居るならギルドで訓練をさせないと危険だ。直ぐに連れてこい。ギルドで監視下に置く』と。
驚いたロワが父様の言葉を伝えて、恩人なのに酷い!パパなんて大嫌い!と叫んだ事で有耶無耶になったそうだが、直ぐにギルドは教会にマークされる事になった。
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