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魔法の練習を、ランティスに連れられてやって来るロワと毎日続けていくと、それなりに魔法を使える様になってきた。
が、ロワは特殊な属性なので教えに来てくれている先生では教えられない。
なので僕が教える事になっている。
いや、僕も使えない事にはなってるんだけどね、知識は有るから、と言う事で仕方無く。
って言うか、嵐属性が派生ではなくて特殊属性ってどう言う事やねん、と言いたい所なんだけどね?
もう、風の応用なだけじゃん!と叫びたくなるのを我慢して説明していく。
先生は、流石は天使のお子、とか言って褒めるけど、そんな暇が有るならこの世界の嵐属性についての文献とか探してこいよ、と喉まで出掛かった。
昔に発見された属性だが、1人だけで二度と現れなかったとかで、情報が殆ど無いのだ。
だったらギルマスであるロワの父親に頼めよ、と思うのだが、彼とは僕の事で喧嘩したまま口をきいてないそうな。
此処に来ている事も内緒なのだそうだ。
バレてるとは思うけどね?
で、詠唱なんかもわからないので、ひたすらイメージさせて初級のボールを作らせる。
何はともあれそれが出来なくては話にならないからね。
そんな日々の中、彼女はボールが綺麗に維持する事が出来て、僕はボールからそれぞれの武器を形取る事が出来る様になった。
そんな、ある夜の事。
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