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甘いものを食べるとどうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろう。 一粒を口の中でゆっくり溶かしてから次の一粒を食べる。 もうすぐ、口の中の紫陽花が消えていく。 次の一粒をつまんで、いつ口の中に入れようかなんて思いながら雨を見つめていた。 「それ、うまい?」 「甘くて美味しいです。先輩も食べませんか?」 先輩に包みを差し出した。 「じゃあもらおかな」ってそう言って近づいてきた先輩の手。 その手は、包みに触れずに金平糖をつまんだ私の手に触れて 私の指先ごと…口に含んだ。 ちゅくっと先輩の舌が動いて、指先と金平糖を舐める。 「あっ…」 その舌の感触でぶるっと身震いした。 そんな私を…先輩は視線だけ私に向けて見つめていた。
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