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15分後。
もう一度先輩を起こすと「風呂借りる」と言って歩いていった。
その間に乾かした服と先輩の下着や靴下を用意しておく。
私一人だけの家にいつからか少しだけ置いてある先輩の物。
先輩はタオルで頭をがしがし拭きながら出てきて、まだ背中にシャワーの滴が残っているのに服を着た。
「じゃあな。風邪…引くなよ」
「はい」
先輩が出ていく時の決まり文句。
ぱたんと玄関の戸が閉まって……
またいつもの日常が戻ってきた。
まだ私の中には先輩の痕跡が生々しく残っているのに。
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