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「あれ!琥珀さん来てたんだ!バイト来てくださいよ」
「よぉ、俺就活と卒論で忙しい4年生。お前たちは忙しくないんだから俺も分も働いて、たまにはおごれよ!」
4年生なんだ。
私より後にバイトにやってきた女の子が琥珀さんと話しだしたので、私は後ろに下がって食器を洗おうと流しに向かった。
「ごめんね、美雨ちゃん。琥珀くん悪い子じゃないのよ。
何でもこなせるから助かってるんだけど、残念ながらあの感じでね」
店長の奥さんが私の横に立ってこそっと話し出す。
「大丈夫です。奥さん、それより無理しないでください。わ、私一人でできますよ」
すこし膨らんだお腹がシンクにぶつかりそうで、奥さんが大丈夫と言っても私がハラハラしてしまう。
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