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「ピギャー!?」
「なんか、ごめんなさい」
「あなたは痴女ですか?!変態ですか?!っていうか、今ですか?」
顔を真っ赤にして(言葉の綾である)叫ぶカエルがうるさかったらしく、サイトウさんは「静かにしろ」と言って彼の頭を掴んで浴槽に沈めた。
カエルの頭部のほうからゴポゴポと気泡が出ていたがサイトウさんはお構いなしに、わたしに召喚においての注意点を淡々と説明した。
布地に水なため、ずぶずぶと水分を含んで沈んでいく。
彼は、彼の世界に居るときは裸であっただろうに、こちらの世界に呼び寄せられたために、着ぐるみを纏っていることになる。
「出来そうなら、明日は実際に召喚してみると良い」
「は、はい」
「魔導書についても教えてやるから、事務所に戻るぞ」
「ありがとうございます」
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