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「莉菜さん、酷いと思いません?類くん。好きな女ができたなんて最低ですよね」
愛ちゃんが、怒りながら類を睨む。
どうしよう、驚きすぎて何も言葉が出てこない。
「まぁ、でも仕方ないんじゃないの?類がもう未来ちゃんを好きじゃないなら付き合ってたって傷つけるだけだし」
「未来には悪いと思ってるよ。……でも、もう逃げるのはやめようと思って」
私は慌てて類から視線を逸らす。
こんな真っ直ぐな視線に、耐えられそうにない。
「それにその人に、彼女いるくせに思わせぶりな発言するなって叱られちゃったしね」
絶対今、類は私を見て余裕の表情で笑っているはずだ。
「へぇ。お前その女といつ知り合ったんだよ。そんな話今まで聞いた事なかったけど」
「今までは隠してたからね」
「凄いね類くんがそんな嬉しそうに誰かの話するところ、初めて見たかも」
待ってよ、勝手に3人で話が進んでるけど。
類は私に本気って事なの……?
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