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「でも、美月が来てくれて良かった。いろいろ話したかったんだ」
「瑛祐くんと別れたなんて、ビックリしたよ本当に。瑛祐くんもバカな事したよね、椿と別れるなんてさぁ」
「……ありがとう美月」
目の前で怒っている美月を見ていると、何か少し笑えてきた。
こうやって少しずつ、立ち直っていくしかないのかな。
「瑛祐くん以上の男探すしかないねこうなったら!」
「いいの、今は。別に誰とも出会いたくないし」
「そんな事言ってると、一生結婚できないよ椿」
「……それ、豪にも同じ事言われた」
「正しいね、豪ちゃん」
「そもそも社会人になったら、出会いなんてないよ。合コンとかも苦手だし」
昔はよく美月に連れて行かれて合コンとかは行ったけど、私には苦痛の時間でしかなかった。
美月みたいに、誰とでも仲良くなれる性格ではない。
「椿は無理だよね。合コンとかで知り合うのは」
親友は、やっぱりわかっている。
「じゃあさ、友達の紹介とかは?賢ちゃんに紹介してもらえば誰か」
「賢に頼むのは嫌だな」
賢は私と美月と高校のときの同級生だ。
ちなみに私は中学の頃から賢とは同じ学校で、今でも何故か仲が良い。
男だけど、美月と同じくらい大切な私の親友だ。
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