思考を狂わせるキス

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「莉菜は明日何時から店予約入ってんの?」 「えっと、確か明日は11時から夜までびっちりだったかな」 「休憩は?昼飯食う時間とかちゃんとあんの?」 「え、お昼食べる時間はないけど……」 「ちゃんと昼の休憩は取った方がいいって。働き過ぎて倒れたらどうすんだよ」 あれ。 急に説教モードに入った? なんか、面倒くさくなりそう。 「大丈夫だよ。心配してくれてありがと。その分朝と夜がっつり食べてるから平気なの」 「そんな食べ方してたら、太るよ」 「うるさいなぁ」 そんな会話をダラダラとしていたら、やっと私のマンションが目の前に見えてきた。 「類、送ってくれてありがとう。ここでいいよ」 マンションから、少し離れた辺りに車を止めてもらう。 多分この時間なら、とっくに豪は帰ってきてると思うけど。 こんなところを見られたら、絶対面倒くさい事になりそうだ。 「じゃあ、帰ったらゆっくり寝てね」 そう言って車を降りようとしたら、運転席にいる類に思いきり腕を掴まれた。
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