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そして中学3年間奇跡的に同じクラスだった賢と、入学式でまさかの同じクラスだとわかった。
「賢!私達また同じクラス!」
「マジで?うわー高校入ったらさすがに違うクラスになると思ってたんだけどな」
「何その顔。嫌なの?ていうか、賢、私の真似したでしょ」
「は?真似?」
「私がこの高校受けたから、真似したんでしょ」
「アホか。何で俺がお前を追って同じ高校受験すんだよ。つーか、お前が真似したんだろ」
「はぁ?あんた、あれほど女子校はやめとけって説得してきたくせに……」
なんて、高校生になってからも、こんなバカみたいな会話ばかり繰り返していた。
そこに、高校に入学して同じクラスになった美月も加わった。
「あんた達って、いっつも下らない事で言い合ってるけど、よく飽きないよね」
「飽きないよ。だって何だかんだ言っても賢と私は親友だもん。ね、賢」
「そうだな。お前みたいなヤツと親友になれるなんて、俺くらいだよきっと」
「ちょっと待ってよ賢ちゃん!私だって椿の親友のつもりなんだけど」
高校の3年間は毎年クラス替えがあったのに、見事に賢とは3年間一緒のクラスだった。
「……なんか、さすがに怖いんだけど」
「……俺も」
高校の3年間は、賢と美月とよく3人で放課後遊んだりバイトしたり。
毎日が、楽しくて仕方なかった。
私の学生の頃の思い出には、どの思い出にも必ず、賢がいた。
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