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仕事に向かう前に、一応類にメールを送った。
『明後日、賢と会ってちゃんと話してくる。』
こんな報告なんてしなくてもいいのかもしれないけど、一応伝えておきたかった。
そして仕事の最中、お昼過ぎ。
手が空いた時間に携帯を見ると、類からメールが届いていた。
『わかった。俺も、今日未来に会ってちゃんと話してくるよ。』
その数分後にも、1件類からメールがきていた。
『熱、下がった?仕事、無理しないようにね。心配だから。』
「優しいな……」
類が遊園地に連れて行ってくれたあの日から、彼の事を考える時間が毎日少しずつ増えていく。
いつかは、類の事しか考えられなくなる日が来たりして、なんて。
メールを見つめながら真剣に思ってしまう自分は、相当ヤバイ気がする……。
「何ニヤニヤしちゃってるんですか~莉菜さん」
「……別に、ニヤニヤなんてしてないし」
「してましたよ!もう、頬緩みまくりでしたよ」
隣から茶化してくる亜美ちゃん。
今日は本当は出勤の日じゃないけど、ヘルプで来てくれた。
普段の平日は、実家が精肉店を営んでいて、そこで身体を壊した母親の代わりに働いている。
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