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「莉菜ってほんと、無頓着だよねそういうとこ」
何か前にもこんなような事、言われた気がするのは気のせい?
「まぁいいや。俺が教育し直せばいいだけの話だし」
「教育?」
「ずっとそんなんじゃ、危なっかし過ぎて俺が困る」
その後も類はちょこちょこ私に文句を言ってたけど、うるさいなぁなんて思いながら、私はハイハイ言って話を聞いてあげた。
「ちゃんと聞いてんの?」
「ハイハ……」
「教育しがいがあるね」
「……類に教育なんてされないからね。もう寝る!おやすみなさい」
そう早口で言うと、類のふっと笑う声が聞こえた。
「電話くれて、嬉しかった。ありがと。おやすみ」
その言葉が耳に響いた直後に、電話はプツッと切れた。
電話を切る直前にドキドキさせるの、やめてほしい。
私はベッドの布団を頭まで被って、ドキドキが収まるのをしばらく待ってから眠りについた。
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