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「もう、私の事はいいから。それより豪、会社遅刻するよ」
「うわ、やべっ!行ってきます!」
バタバタと慌ただしく豪が出て行ったのを見届けた後、私も豪が焼いておいてくれたトーストに口をつける。
ちゃんと、賢と話さなくちゃ。
未来ちゃんの事は、類が責任持ってちゃんとするって言っていた。
でも賢との事は、当事者の私以外、解決出来る人なんていない。
だけど、何て連絡したらいいんだろう。
そんな事をモヤモヤ考えながら朝食を食べていると、テーブルに置いていた携帯が鳴り響いた。
画面を覗くともう1人の親友からの着信で、すぐに私は電話に出た。
相変わらず、タイミングの良い親友だ。
「もしもし」
「あ、椿?今まだ家?」
「うん、そうだけど。どうしたの?こんな朝早くに」
時計を見ると、まだ朝の8時20分。
こんな時間に美月から連絡来ることなんて、めったにない。
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