君しか見えない

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『類くん、今日は久し振りだったね~ていうか、もしかしてまだ椿の事、好きだったりするの?だったら今、超チャンスだよ』 どう動き出そうか考えていたときに、丁度莉菜の親友からのコメント。 このタイミングを無駄にするのは、さすがに勿体ない。 俺はすぐに美月さんに返信のコメントを送った。 『好きですよずっと前から。もう、逃がすつもりはないんで』 『協力してもらえますか?』 するとすぐに、また絵文字たっぷりの返信が届いた。 『する!面白そうだから!』 ……面白そうだからって。 まぁ、いいか。 協力してくれるなら、してもらおう。 味方は、いないよりはいた方がいい。 それに美月さんの影響力は、なかなか大きい方だと思うし。 『次、いつ莉菜に会うんですか?』 『来週の月曜日、家に遊びに来る予定だけど』 『じゃあその日、キャンセルして下さい。俺が莉菜を誘うんで』 『了解!』 このやりとり、莉菜が知ったら普通に怒りそうだな。
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