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もう今までのようなイトコの関係に戻るつもりはないと、莉菜にハッキリと宣言した。
これからどう動き出そうか。
「でもさぁ、未来ちゃん、全然諦めてないんじゃないの?類の事」
「その内諦めるよきっと」
「そうか?何か電話で話した感じだと、まだすげー好きそうだったけど」
「まぁ、まだ別れてそんなに日は経ってないからね」
だけど、時間が経てば未来だって新しい出会いを求めるはずだ。
俺なんかよりも良い男なんて、その辺に山ほどいる。
このときは、そう安易に考えていた。
「類くん、さっきから携帯光ってるけど」
愛ちゃんに言われてテーブルに置いていた携帯の画面を覗くと、自分のSNSのページに誰かからコメントが届いていた。
そして、何気なく画面をタップしてコメントを開くと。
「何で美月さんから……」
「何か言ったか?」
「……いや、何でもない」
今日の昼、偶然莉菜の店で出くわした美月さんからハイテンションなコメントが届いていた。
絵文字が満載な、めちゃくちゃ読みづらいコメント。
何か、あの人らしいな。
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