98人が本棚に入れています
本棚に追加
落ち着いてるように見せかけて、親友へ話すのも思いきりがいった。
普通に出会って気になり始めて好きになって、向こうに相手が居なかったら、それなりにアプローチかけて『当たって砕けろ』でもいいから告白して、となるかも知れない。
当たって砕けたら笑い話、巧くいったら自慢話にしようと思うけど、向こうに相手が居るとなったら……
当たって砕けるのは目に見えているし、そもそもそんな人が気になるなんて言ったら、勇司はそこら辺真面目だからいい顔はしない。
「またって何だよ。人聞きの悪い。
人妻好きになったんは初めてだ。
っていうか、気になってるだけだっつうの。」
「気になるってことはもう好きになりかけてるってことだろ。
けど止めとけ。略奪愛してボコボコになった賢雄を、俺は知ってる。」
案の定の反応。
「あれは人妻じゃなかっただろうが!
それに略奪愛ってなんだよ。
略奪した覚えはない!」
最初のコメントを投稿しよう!