2人が本棚に入れています
本棚に追加
私は席に着いた夜空の隣に座る。
落ち着いて心臓。
「今回旅の提案から同行までを担当させていただきます夜空と日向です。よろしくお願いいたします」
地球ではまだ宇宙人のお客様は単独で行動することは禁じられている。
地球を観光するには、政府から資格を与えられた専門のコンダクターと一緒でなければならない。
私は小さく深呼吸。
運命の人を見た。
「入国警備隊のほうからも注意事項の説明があったかと思いますが、地球に滞在される間はeaeを着用し続けてください。許可なく脱ぎますと、強制送還されます」
夜空の声が右耳から左耳に通り抜ける。
私の運命の人。
やっと会えた。
君もそう思っているんでしょう。
「惑星は……サーセンモシモシ星からでございますか。遥々地球までありがとうございます」
サーセンモシモシ……。
どんなところだろう。
結婚したらそっちで暮らすことになるよね。
適応できるようにしとかないと。
「どのような旅をご希望されておりますでしょうか」
運命の人は私を見ると、直ぐに目を逸らした。
そわそわ、モジモジしているのか、デスクに指で円を描き続けている。
照れてるの。
照れてるのね!
運命の人である私を前にして言葉も出ないほど驚いてるのね。
でも君の次の台詞はわかる。
やっと出会えたね、でしよ。
最初のコメントを投稿しよう!