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私は真田君と今まで口もきいた事はなかったが、あまりにも腹が立って、
「真田君があんなとこでケンカしてるからこうなったんでしょ!」
真田君の肩をグーで思いっきり叩いた。それくらい、私は痛さに追い詰められていたのだ。
「ごめん」
真田君は足を止めて私を背中に乗せたまま頭を下げたが、それは落っことされるのではないかという恐怖以外に私にはなんの得もなかった。
「うるさい!早く保健室に行って!」
それから真田君は突然、全力で走り出すので私はまた真田君の肩を殴った。
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