ムジャヒディンとの闘い

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◇  戦うと島が決断して一時間、たったそれだけでナイジェリア北東の危険地帯に百数十の陸戦部隊が出現した。  皆がそれぞれに判断し、自らの意志で動いた結果がこれだ。 「砲兵司令ヌル少佐、砲撃準備完了」 「航空部隊トリスタン大尉、上空支援可能です」 「戦闘団司令マリー中佐、いつでも命令を!」 「親衛隊、何なりと」  別の装甲指揮車両に乗ったエーン大佐も準備万端を告げる。 「さあボス、戦えとご命令下さい!」  副司令官ロマノフスキー准将が全てを統括し、島の命令を待つ。  ――俺は幸せだ。こんな我ままに命がけで付き合ってくれる仲間が大勢いる。  呆れてこの場を立ち去る者が恐らくは常識人。島とてそんなことは重々承知していた。  他国に勝手に侵入し、戦闘行為を行なうなどどれだけ非難の対象か。  反社会的行為の代表例だろうことも理解している。 「世界がどうとか、理由がどうとか、今の俺には関係ない。俺がそうしたいからする、ただそれだけだ。クァトロ司令官イーリヤが命じる、目の前の敵を存分に打ち倒せ!」 「ウィ モン・コマンダンテクァトロ!」 レジオネール戦記・IF・生還者 ――完結――
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