a boy meets a girl

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「こんなん信じるヤツ、友達な訳ないだろーが」 「…」 「そもそも、いつも一緒にいたヤツがこれ書いてんだろ?そんなヤツ…最初から友達でも何でもなかったんだよ!」 本当に友達なら、こんなことができるはずはない。 彼女を本当に理解していたのなら、彼女に非がなかったことなんてすぐにわかるはずだ。 「ちが…う」 「…」 腕の中の彼女が、首を振った。 「仲がよかったから…よけい…許せなかったんだと思う」 「…」 「たぶん…わかってた…私が…取ったんじゃないって。辛くて…悲しくて…それを私にぶつけないと気がすまなかっただけ」 ボクは大きく溜息をつく。 そこまでわかっていて、なんでだよ? そんで、なんでそこまで物分かりいいんだよ? 「じゃ、なんで終わりにしようとした?」 「…頭でわかっても、心でわかる訳じゃない」 彼女の言葉に、一瞬、呼吸が止まった。 「…そっか」 「…」 「そうだな」 そう、ボクだって本当はわかっている。 終わりにしたところで、きっと楽にはなれない。 どんなにツライことであっても、そこから逃げることは何の解決にもならない。 そして何もかも終わりにするということは、ボクが大切に思う人達を、とてつもなく悲しませることになる。 ボクにだって、それくらいのことはわかるのだ。 それでも、心で理解はできなかった。 どんどん溢れてくる“負”の感情から逃れることはできなかった。 だから、ここへ来た。
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