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「え? なんか……言った? 」
「…いや……」
「じゃ集中しろよ……」
「……はい!……はい! っておまえもういいだろ……いっっっ! んあっっ! 」
逃げようとする身体を強く引かれ、顔を歪ませる。
「ほら痛くすると……反応してんじゃん……」
心とは裏腹に身体の欲は、醜い体液を垂れながす。
(だから若いやつは嫌なんだ)
自分の欲に正直で、好き勝手に酷く抱く。人のことなんて考えちゃいない。空虚な痛みだけを深く残していく。
「俺…もう……」
「待って待てって……俺もうちょい……」
「そんな…言って何回目だ……っっっ! 」
「だって、烏さん? だっ……け? エロいから……」
「そりゃ、どうも……」
「っっっ! ちょっ……まっ! そんな……締めたら……」
「ほ……ら……」
「うっ! ぁっっっ! 」
『あんたに俺が必要だと思えない……だから無駄だなんだよ』あの男が俺の心を抉った強烈に残る言葉だった。
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