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目線を下げれば、ガラス玉のように透き通ったくりくりとしたブルーの瞳と目が合う。
「待ち合わせをしてるんだ。この木の下でね」
誰が建てたのか、根元に"エイミーの花"と彫られた看板があるその木を皆は"エイミーの木"と呼んだ。
その花は、今年も綺麗に咲き誇っている。
「エイミーの花、とっても不思議で綺麗な色!これは何色っていうのかしら?」
あぁ、もしかしたら約束の相手はこのお嬢ちゃんかもしれないな。
そんなばかげた事を考えながら、僕はきっと明日もまたこの場所に来るのだろう。
「あぁ。あの色はねーー」
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