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「さぁ。お入りください」
あの後、清水の依頼を承諾した伊織は、家の奥にある施術部屋(実際に刺青を施す部屋)へと案内した。
そこは、清潔感漂う明るい部屋。
壁には沢山の資料が詰まった本棚に、様々な薬品や道具が納められた鍵付の棚が備え付けられていた。
診察ベッドのようなものや、歯医者で座る診察椅子のようなものまであり、何も知らない人が見れば、ここは個人病院の診察室にしか見えないだろう。
パッと見て違うことと言えば、製図でも書くような大きな作業台があることと、綺麗に整頓された資料の中に、仏像や日本画等の写真集や画集が目立っていることだけ。
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