341人が本棚に入れています
本棚に追加
「いやいやいや。ちょっと待ってくれよ。料理をしていて指を切ったりするのは女性ならよくあることなのかもしれねぇが、普通に生活していて殴られたり、蹴られたりっちゅーのは、そうはねぇだろ? 安易に想像出来るとかいうのもどうかと思うぜ?」
「ふふふふ。確かに。では、例えを変えて、転んで足をすりむくとか?」
どちらも堅気とは決して言えない職業であるがゆえに、こんな話でも笑いが起こる。
リラックスした雰囲気の中、伊織が一旦、清水の傍から離れ鍵の掛かった戸棚から道具を選び出し準備をする。
水道から水の流れる音がする。
最初のコメントを投稿しよう!