第27章 騎士団上層部との再会

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 そこでかつての直属の部下に向き直ったアルティナは、真剣な表情で謝罪の言葉を口にした。 「カーネル。引継ぎも無く、急に後を任せて申し訳なかった。色々大変だったと思う。仕事上、支障は無かっただろうか?」  その問いにカーネルは背筋を正し、緊張した面持ちで応じた。 「確かに、少々隊内で混乱があった事は事実ですが、それは既に収束しておりますし、以前からの業務を滞りなく進めております。ご安心下さい」 「そうか。カーネルに任せておけば大丈夫だと思っていたが、それを聞いて安心した。これからも頑張ってくれ」 「隊長……、順当に逝くなら、私の方が遥かに先だった筈ですのに」  アルティナが笑顔で激励すると、感極まったらしい彼がじわりと涙腺を緩ませて呟いたが、それを聞いた彼女は一回り以上年上の相手を、苦笑しながら窘めた。 「カーネル。今の緑騎士隊隊長はお前だ。私を隊長呼ばわりするな」 「ですが」 「それよりも、ケイン経由で頼んでいた内容は、全て調べ終えているか?」 「……はい、勿論です。こちらをご覧下さい」  アルティナがかつての顔と口調で尋ねてきた内容に、カーネルも余計な感傷は瞬時に打ち消して仕事の顔に戻った。そして封筒に入れて持参してきた何枚かの書類をテーブルの上に出し、全員が見える様に広げる。 「カーネル隊長、これは?」  怪訝な顔で尋ねてきた青騎士隊長のガウェインに、カーネルが淡々と内容を説明した。
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