退屈な生活

１

目覚まし時計を止め、ベッドから起きてカレンダーの昨日の日付に赤ペンでバツ印をつけた。

今日でちょうど三十日。

予定では残りあと三十日。

計画通り順調に進めばの話だ。

テーブルのリモコンを操作すると、モニターに朝食のメニューが表示された。

ヨーグルト、フルーツ、野菜ジュース、パンケーキだった。

野菜ジュースをパスしようとボタンを押すと錠剤で取るように注意書きが表示された。

カロリーと栄養成分を考慮した食事。昼食や夕食も計算されたものだった。

六十日間ジャンクフードはなし。

しばらくすると壁の一角のスライドドアが開き、トレイに乗った食事が現われた。

朝食を済ませるとすぐにテレビゲームの画面に向かった。