その時、スマホが鳴った

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私は、また溜め息をつくと、お腹をさすり―― クスクス笑い、涙を拭いた。   そして視線を、薄明るい部屋の中央にやった。   そこのテーブルに、十錠の睡眠薬と水の入ったコップとナイフがある。   私が用意したものだ。   それを飲んでから、バスルームで腕を切ろうとしていたのだ。  
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