01・再会

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 顔見知り同士の集会ゆえ、ある程度は話の方向性も決まっているはずなのだが。 『……だが、なぁ……』 『まさか……』  ざわめいた集会場からは、いつものまとまりがないように想える。 「みなさん、いったい……」  イツカが声をかけ、会場を見渡した時だった。 「うっ……!?」  その姿を確認した時、奇妙な空気の意味を理解した。  男の姿。それがその正体だった。  村では見慣れない軍服。黒を基調とし、洗練されながらも見た目以上の強度を誇る、強化服。  腰元にぶら下げた刃の柄が、危険な空気を醸し出している。  だが、イツカが驚いたのは、その制服にではない。 「久しぶりだねぇ、イツカ」 「お前、ミナギ……か」  来訪者が、顔見知りであったことにだった。
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