その日がどんな日だったか、誰も知りはしない。

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その日、私と君はうまれた。 だから、それを始まりと呼ぼう。 それから、私と君はずっと寄り添っていた。 邪魔されることなどないと、そう思っていた。それが幻想だと知ったのは私が君の側から引き離された時、初めて、君と離れた時だった。 あれから○年後ー 私は君の近くに戻ってこれたけど君は私のそばには来なかった。 当然だ。 訳も分からないまま引き離されて何年も会わないまま、また元のようになんて無理だと分かっている。 君は私なんかより大きくて優しくて、色々溜め込んで爆発して、時々我儘に私を弄んでー でも、だからこそ、そんな君のそばには私がいなきゃと思ったんだ。 君が、いつかその時を迎えるまで。
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