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「力を上手く扱えない私…強大な力を持て余し、勉強が嫌になったエルシャ」
「妙に意気投合しちゃったのよね~」
出会いの日を思い出し、彼女達は笑う。あの日から、彼女らはお互いを励まし合い、高め合い過ごしてきた。
おかげで、エルシャは勉強を頑張ることが出来知識を増やし…ファルニーゼは力のコントロールを上達させていった。
あの日彼女と出会わなければ…友達にならなければ、今の自分はなかっただろう。お互いにとって、彼女はかけがえのない友達…親友だった。
「でもさー。いつも会えないのが不満」
彼女らの関係は、一部をおいて知られていない。
いかに二大天使の娘とはいえ、一天使が神様と私情な関係を持つなど、周りから何と言われるかわからない。もしかしたら、自分達だけでなく…
自分がどう言われても気にはしない。だがファルニーゼは、自分の親が何か言われるかもしれない、エルシャにも飛び火するかもしれない。エルシャは、ファルニーゼが嫌な思いをすることがあるかもしれない。
そんな気持ちがあり、お互いに関係を公に出来ないでいた。
だから、彼女達だけではこうして誰も来ない場所で会うしか出来なかった。
「まあ仕方ないよ。それに…私は好きだよ、秘密の関係って感じで。それにここは、私達にとって思い出の場所だし…」
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