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「小泉さん、ボク席を間違えちゃったぁ」
固まる雪音の手をとりオレの隣へと連れて行く。
「あっ、えっ?」
状況が理解できない雪音に、古屋さんは苦笑いしながら言った。
「ゴメンねぇ」
そして、机に掛けてあった鞄を取り、オレの前に座る古屋さん。
やっと、状況を理解して、罪悪感からか、古屋さんを見つめながらオロオロし始める雪音。
「ありがと、助かった」
オレは小さく古屋さんに感謝を告げると、笑顔で小さく手を振り返してくれた。
さて、後は雪音だ。
「とりあえず座れ、みんなお前待ちだぞ」
オレの言葉に、皆が着席していることに気付いた雪音は視線にビクつきながら席につく。
それを確認し、オレは前に向かって声をかけた。
「お待たせしましたー。先生、始めて下さい」
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