一降り目

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オレの言葉に頷いた先生。 空気が変わると、さっきまでの自由状態が終わり、遂に始まった感じがする。 隣を見るとちらちらと古屋さんを見ては落ち着かない様子の雪音。 うんうん、後でちゃんと謝ろうな。 「じゃあ、この後は入学式になるから、名前を呼ばれた順に廊下に並んでね」 次々と名前が呼ばれ順々に廊下へと出て行く。 先生の挨拶のあと、すぐに並び始めるこの展開、色々急じゃない? よく見れば先生の笑顔は引きつっているし、名前を呼ぶ速度がどんどん上がってる。 そして、やたらと時計を気にしているんだが……。
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